1000万人が集う芸術知のプラットフォーム創出。メガベンから起業まで経験したエンジニアが選んだ次の挑戦

PROFILE
北澤 幸啓 DevOps Dept. VPoE/officer
22歳で広告代理店に入社後、独学でプログラミングを学び、エンジニア派遣を経て2009年にクリエイティブホープに入社。その後2011年からは株式会社ミクシィにて大規模サービスの開発・運用に従事。退職後は独立し、自社サービスや受託開発を手がける。
2013年にピコもん株式会社を創業し、CTOとしてチームビルディングやフルスタック開発を担い、「Tagment」の事業譲渡を実現。2017年にはタンブルバー株式会社を創業、「Pod.pics」の事業譲渡も経験する。2020年より株式会社エイチでCTOを務め、2023年からはフリーランスとして活動を開始。同年12月、クロステック・マネジメントにエンジニアとしてジョイン。
特殊効果制作からMIXIのエンジニア、そして起業
――現在に至るまで様々な経験をされていますが、どのような道のりだったのでしょうか?
専門学校で音楽を学び、卒業後はコンサート制作や舞台制作の仕事を志していました。ただインターンを通じて特殊効果の仕事に関わる中で限界を感じ、方向性を見つけるまではバイク便やペットショップのバイトなど、いろいろな仕事をしました。22歳のときに広告代理店に入社し、仕事を通して興味を持ったプログラミングを独学で勉強し独立しましたが、1年ほどで経験不足を痛感し改めて経験を積むためにエンジニア派遣の仕事に。その後クリエイティブホープでウェブ戦略やマーケティングコンサルから派生した受託開発の仕事を、ミクシィで自社プロダクトの開発を経て、最終的に自分で会社を創業する道に進みました。
社会や大切な人を豊かにするモノづくりをしたい
――クロステック・マネジメントにジョインされた経緯についてお聞かせください。
現在一緒にクロステック・マネジメントで働いている高橋さんの紹介で入社しました。高橋さんとは以前一緒に働いていた同僚で、私が独立した流れも知っていたので、「一風変わったスタートアップの立ち上げメンバーの話があるんだけど、興味ある?」と声をかけてもらったのがきっかけです。一緒に働いていた企業を退職後も、高橋さんとは友人として継続的に会っていました。新しいサービスを考えて相談もしていましたが、ちょうどそのタイミングでクロステック・マネジメントに誘われました。
――誘いを受けた際に、どのような部分に魅力を感じましたか?
大きくは二点で、「立ち上げフェーズ」という点と、「クロステック・マネジメントが作ろうとしているものが興味深かった」という点です。
前者に関しては、僕は立ち上げから作り上げていく体験が好きですし、数年で数十倍の組織規模にしていくというスピード感に惹かれました。また後者に関しては、僕自身が「日本国内でお金が回っていても、社会全体や自分の周りの人が本当に豊かになっている実感がない」と起業する中で、まさに私自身が感じていたことだったので、クロステック・マネジメントが「東アジアに進出する」「1000万人の商業圏をつくる」「教育を軸にビジネスを展開する」「芸術で世界を平和にする」を目指していると聞いて、ここでなら自分のやりたいことにチャレンジできるかもしれないと感じました。
組織は1年で10倍に。オンボーディングに特化したユニークなチームも
—— 2023年12月に入社されたとのことですが、その頃のクロステックはどのような状況だったのでしょうか?
僕がジョインしたときは、まだメンバーが10名もおらず、まさに立ち上げフェーズでしたね。一緒にジョインした仲間とお互いに「今後何をつくっていくのか、まだよく分からないことも多いよね」と話していたのを覚えています。
当時は、数名のメンバーが集まって「ああでもない、こうでもない」と議論を重ねながら、会社の方向性や技術選定を進めていました。最初は開発メンバーとしてジョインし、どの技術を使うか、プロジェクト管理ツールを何にするか、といった基盤部分の決定から携わりました。
—— 具体的にどのような開発をされていたのでしょうか?
最初はチームビルディングも兼ねて、施設管理システムのプロトタイプ開発を行いました。例えば、「SwitchBot」を活用して、ユーザーが社内管理システムで予約した施設の鍵をスマホで開けられる仕組みを作りました。会議室の予約システムのようなイメージですね。チームビルディングが進み、お互いの強み弱みや特性を理解でき始めた2024年4月以降は、「スクラム開発の支援ツールとして、開発工数の見積もりをチームで行い、メンバーが同時にポイントを出して相対評価できる仕組みを作りました。
その後、企画設計やアーキテクチャ側が進んだので、本開発と言えるID基盤(IDP)の開発を行い、さらに「マテリアル」という教材プラットフォームの開発に進みました。
—— 現在はどのような開発に関わっていますか?
主に2つの業務を担当しています。1つは先述のマテリアルでの技術調査です。簡単にいうと教員の教材開発を簡単にするプロダクトを開発しているのですが、外部ツールやAIなどを組み合わせながらこれまでにない切り口でアプローチする手法を検討しており、どのツールが最適かを比較検討したりしています。
もう1つは「ブートキャンプ」のスクラムマスター業務です。クロステック・マネジメントは代表の小笠原の強い意志から、全員業務委託で構成されており、コミットメントもバラバラです。また、たった1年で70名程度の組織に拡大したスピード感で成長しているため、毎月のように新しいメンバーがジョインします。ブートキャンプは、新しくジョインする様々なバックグラウンドや条件のエンジニアを対象とした、オンボーディングに特化した特殊なチームです。最初の3か月間でクロステック・マネジメントの開発フローに慣れ、お互いに信頼関係を築く期間を担当します。この期間でプロトタイプ開発を経験し、双方がマッチ度を理解・すり合わせする仕組みになっています。また、インターンや開発未経験の方もジョインできる学習機会としての側面もあり、開発を学びながら実践的なスキルを身につけることもできる場です。
エンジニアチームは来期、2チームから3チームにラインを拡充予定です。よりいいチームで開発をしていくには、何よりスタンスやカルチャーマッチが重要だと考えています。単に技術力の高い人を採用するだけでなく、技術がまだ不足していても、強い情熱や明確な目標を持っている人へ成長の機会を提供できるような組織にしていきたいと思っています。
クロステックマネジメントで働く魅力
——クロステック・マネジメントで働く魅力は何ですか?
クロステック・マネジメントで働く最大の魅力は、自分一人では得られない情報や視点を共有できることです。どれだけ個人でアンテナを張っていても、全ての最新技術や情報をキャッチアップするのは難しいものですが、弊社は業務委託として自立しているような強いエンジニアや、大企業やスタートアップで経営経験のあるメンバーが集まり、かつ意識高くチームの中で活発に意見を交換し合っていることが特徴的だと思っています。そんな環境だからこそ、新たな発見や成長の機会を得られることが非常に多く、刺激的な環境の中で働けます。
また業務委託のみの組織とは思えないくらい全員コミットメントが高く、本気でいいプロダクトを開発しようと切磋琢磨している点が最大の魅力だと思っています。どうしても業務委託だと与えられた職務だけをこなす方が多いですが、弊社のメンバーは全員が業務委託のためある意味フラットで、かつ高い裁量を与えられているため、全員が主体者としていいものづくりのためにオーバーラップし合って開発を進めています。
こうした環境で活躍するためには、インプットだけではなく、アウトプットを前提とした学びの姿勢が求められます。受け身で知識を吸収するだけではなく、自分の言葉や行動でアウトプットし、周囲に貢献していく意識がないと、機会を最大限に活かすことは難しいと感じます。指示を待つのではなく、自分で考え、動き、挑戦していく主体性が必要で、この辺りは期待値調整が必要な点かもしれません。ただ本当にいいメンバーと共に、先進的な技術を活用しながら、これまでの教育業界では考えられなかったものを開発しようとしています。
ご興味を少しでもお持ちいただけた方は、ぜひ一度カジュアルにお話しましょう!